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映画『キーパー　ある兵士の奇跡』公開 【現在は終了しています】

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202010/23（金）～ 202011/23（月）

映画『キーパー　ある兵士の奇跡』公開 【現在は終了しています】

第二次世界大戦の終戦後、イギリスに虜囚されたナチス兵。敗戦国の青年が、敵地でサッカーの英雄となった驚くべき真実の物語。感動！

世の中には、まだまだ知らない話があるなぁ。こんな素晴らしい象徴的なヒーローが、多くの人に知られずに埋もれていたのかと驚くほどの、嘘みたいな実話だ。戦争という深い爪痕が残した、敵国への強烈な不快感。終戦直後ともなれば遺恨はいかばかりかと思うけれど、チームの勝利のためなら手段は選ばないサッカー馬鹿の監督のお陰で、強引にチームに引き入れられた敵国の青年の人生は、強烈なバッシングに晒されながらも、次第に周囲の心を溶かし、熱狂させてゆく。

個人の問題ではない「戦争」という対立。肉親を殺され、幸せを破滅させられた人々の怒りがある一方で、望んで人を殺したわけではない兵士たちもまた、その罪に揺れ、PTSDに苦しんでいる。憎むは易し、赦すは難し。逆境にめげずに立ち向かった主人公。彼を支え、非国民となじられながらも信念を通して声を上げた妻。自らの罪の代償かのように奪い去られた一つの命。様々な悲劇を経験してなお立ち上がる姿、そして、執拗に主人公を苦しめた鬼軍曹と再会するシーンに、胸を打たれた。「赦す」とは何か。自分の手で世の中は変えられるのか！ただ進み続ける強さに勇気を奮い立たされた。

ナチス兵のトラウトマンは、終戦を敵地の捕虜収容所で迎え、使役労働の身。休憩中のボール遊びをたまたま目にした地元サッカーチームの監督からゴールキーパーとして助っ人に駆り出される。チーム内外から「敵国ドイツ人」と批判されるが、華麗なプレーでチームをけん引し始め…？

ⓒ2018 Lieblingsfilm & Zephyr Films Trautmann
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。