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映画『エセルとアーネスト　ふたりの物語』公開 【現在は終了しています】

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201910/11（金）～ 201911/11（月）

映画『エセルとアーネスト　ふたりの物語』公開 【現在は終了しています】

90年前ののどかなロンドン、第二次世界大戦、アポロの月面着陸…絵本作家の両親の物語を通して、遠き日々の暮らしに想いを馳せる珠玉のアニメーション！

出会いから結婚、出産、子育て…幸せの影に忍び寄る戦争。空襲に怯える夜、疎開で離れて暮らす日々の不安、戦後安定しない社会経済、アポロの月面着陸など、ごく普通の家族の43年間(1928〜1971年)に、取り立てて特別なことは起こらない。けれどその時代、誰もが経験した戦争もまた日常だ。その語り口に、片渕須直監督の『この世界の片隅に』が重なる。日常に紛れ込んだ絶望。戦争の悲劇を真正面から扱う絵本も手掛ける作者が、次世代へ伝えたいメッセージも、ごくさり気なく、しかししっかりと織り込まれている。何気ない家族の日常が、戦争に逆戻りしないように、未来へのバトンを丁寧に紡ぐ優しい作品。

絵本作家のレイモンド・ブリッグズは、少年と雪だるまの出会いと別れを淡く柔らかいタッチで描いた、文章のない絵本『スノーマン』で知られる。彼の人生に寄り添った、陽気で楽天家の牛乳配達人の父と、少し見栄っ張りで愛情深い母。ごく普通の家庭に育ち、アーティストとして成功したレイモンド本人が、冒頭、実写で登場し、牛乳を片手に描き始める両親の物語。この導入部がまた素敵！始まりは1928年。90年前のロンドンの風景。そこから43年に渡って鮮やかに蘇る家族の肖像。ノスタルジックなひと時に身を委ねて！

©Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A., The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。