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父の後妻はまさかのハタチ！？家族を夢見る継母と、拗らせまくった崖っぷちニート娘39歳の、思わずニヤけるシスターフッド感が◎
「人生に起こる事はなんでも楽しまな」。常にニコニコ、穏やかにマイペースに生きる鶴瓶さん演じるお父ちゃんの人たらし力。それだけでもう万人を幸せにする素敵な本作は、先月開催された第19回大阪アジアン映画祭で「観客賞」を受賞した。キャスト・スタッフ共に、関西出身者がなを連ね、親の無償の愛に、家族になろうともがく人々の姿に、思わず涙した。
大阪湾と尼崎運河の水位調節を担う「尼崎閘門（通称：尼ロック）」は、人知れず尼崎の街を水害から守る縁の下の力持ち。そんな存在を、押し付けがましくなく、家族関係に置き換えた脚本は「そんなバカな…」と思うようなシチュエーションも、なんだかすんなり入ってくる。娘の失職を赤飯炊いて万歳で祝う父。バカにしてるのかと怒る娘が、後からふと気づく父の優しさ。全てをポジティブに変換しながら生きる父の抱えた大きな荷物。いろんな視点を垣間見ながら、笑って泣いて、エネルギーを充填してくれる、人生の応援歌みたいな作品。江口のり子のダメっぷり、中条あやみの無敵の可愛さも良し！
仕事場ではのらりくらり喋ってばかり、家ではゴロゴロ寝てばかりのお父ちゃんを見て育った優子は「あんなしょーもない人間になりたくない」一心で、何事にも全力投球。大手企業に就職するも「優秀だけど堅物すぎる」と煙たがられ、遂にはリストラの憂き目に。心が折れて親のスネかじりニートも数年が過ぎた頃、還暦過ぎの父が、突然二十歳の美女と再婚すると言い出して、20歳継母と39歳娘の同居が始まるのだが…？
©2024映画「あまろっく」製作委員会
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。
