10 / 18 (金)
11 / 18 (月)
映画『マレフィセント2』公開 【現在は終了しています】
映画『マレフィセント2』公開 【現在は終了しています】
- エンタメ
繰り返す報復合戦に終止符を！ハリウッドの良心アンジーの平和への願いも織り込まれた優しく真実味溢れる神話。
ヴィランズ(悪役が主役)の作品でありながら、立場と角度を変えれば全然悪じゃないマレフィセント。こういった深さを思慮する大人のためのディズニー映画、最高！同時に、ヴィランズの称号が人間界の女王(ミシェル・ファイファー)へ譲渡される皮肉も、深く受け止めなければいけない。オーロラ姫の結婚というめでたくも繊細な問題に、異種族がどう折り合いをつけるのか…。これはまさにマレフィセント＝アンジー(アンジェリーナ・ジョリー)からのメッセージ！私生活では国籍関係なく養子を育て、世界を慈しむ彼女の思い描く理想の未来像は、優しく、勇気に満ちている。荒涼とした戦後の地に新しい命の芽吹きが圧巻のラスト、マレフィセントのはにかみ笑顔がめちゃ可愛い幸せなエンディングは、ハッピー過ぎて胸いっぱい。家路へ向かう間もずーっと幸せだった。
アンジー、エル・ファニングという鉄板コンビは言わずもがな、前作のキャストが再集合！キスでオーロラを目覚めさせることができなかった頼りないフィリップ王子が、今度こそ真の男として活躍する姿は、近年のディズニー王子像としては異例。愛を貫き行動できるキミはカッコいいぞ！そして、これだけ人間が、妖精が死ぬディズニー映画も珍しい！ユダヤ殲滅になぞらえた虐殺シーン、妖精というマイノリティーの扱いや、無意識的な性の格差によって起こる闇など、戦争のない平和という単純なメッセージではなく、いま現実世界で起こっている様々な問題を、ただの綺麗事や道徳の押し付けでなくリアルに浮き彫りにしているファンタジー。とにかくすごい！アンジーの尊さにも触れる、彼女にしか成し得ない作品。
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※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。
