12 / 05 (土)
03 / 31 (水)
⼗和⽥市現代美術館 「スティーヴ・ビショップ 建物をめぐる3つのフィルム」
⼗和⽥市現代美術館 「スティーヴ・ビショップ 建物をめぐる3つのフィルム」
- 美術館・博物館・アート展
独自の「映像」と「音」による没入的体験
あなたは、いまどこに住み、どのような暮らしをしていますか?
また、なぜそこで暮らしているのでしょうか?
近年、長期放置された空き家をはじめ、投資・別荘目的の住宅など、住人のいない建物の存在が、日本のみならず世界各国で深刻な社会問題となっています。古くから馬産地として知られ、近代には軍馬補充部の設置によって「馬のまち」として発展した十和田市においても、人口減少を背景に住人不在の建物が増加しています。また、2001年の中央省庁再編に伴う移転などにより、多くの空き地が生じました。こうした空洞化に対応する施策の一環として、十和田市現代美術館は誕生しました。近年、美術館の来場者の増加とともに、十和田市では新たな建物の建設や既存建物のリノベーションが進み、人々の集う場が生まれつつあります。その一方で、外国産木材の輸入増などに伴う林業の衰退により、手つかずとなった土地には自然が回帰しています。その結果、野生の熊やシカが増殖し、特別天然記念物のカモシカなどが市街地にまで現れるなど、街のあり様とともに自然の生態系も変化しています。
本展では、ロンドンを拠点に活動する作家スティーヴ・ビショップによって制作された、十和田市の状況とも相通ずる「建物」に主眼を置いた3つの映像作品を通して、人の営みとは何かについて探究します。アジアの美術館で初の個展となる本展では、第二次世界大戦中に軍によって全住民が強制退去させられたイギリス南部の廃村を舞台とする最新作《Stolen From The People》(2026)を世界初公開します。さらに、1990年代アメリカのシットコム本編に挿入された住宅街の映像を再構成した《Meanwhile...》(2008)、そして近隣の鉱山閉鎖に伴い全住民が去った後も維持管理され続けているカナダ北部の小さな町を捉えた《The Caretaker》(2018)を展示します。
実在する建物を対象に制作された作品群が、私たちに何を語りかけるのか。人の営みとは、社会に何をもたらすのか。映像と音を通して没入できる空間となっている本展は「人の営み」と「建物」の関係が生みだす、ちぐはぐな世界へとあなたをいざないます。
【開催概要】
会期:2026年12月5日(土)~2027年3月31日(水)
開館時間:9:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
年末年始休館:12 月28日~1月1日、メンテナンス休館:1月12日~15日
観覧料:一般 1800円(常設展含む)、20名以上の団体 1600円/高校生以下 無料
