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2023
05 / 03 (水)

2023
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姫路市立美術館 庭園アートプロジェクト「中谷芙二子 《白い風景―原初の地球》霧の彫刻 #47769」 【現在は終了しています】

202305/3(水)~ 202311/26(日)

姫路市立美術館 庭園アートプロジェクト「中谷芙二子 《白い風景―原初の地球》霧の彫刻 #47769」 【現在は終了しています】

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自然と響き合う「霧の彫刻」第2部作

中谷芙二子氏は、「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」のコアアーティストとして、令和4年度から令和6年度の3カ年計画で「庭園アートプロジェクト 中谷芙二子 霧の彫刻」3部作の制作に取り組んでいます。
「霧の彫刻」は、本来自然現象である霧を、特殊微細ノズルと高圧ポンプを用いて人工的に発生させる環境アート作品です。人工の霧はしかしながら、一度大気に解き放たれると、風や気温、湿度、天気などの周辺環境に呼応して濃度や形を変え、さまざまな形を私たちに見せます。それはまさに、自然現象そのものを形として可視化したともいえるかもしれません。「霧の彫刻」においては、人間の作り出したものと自然とが対等に作用しあい、自然に挑みながら自然にゆだねる“共働”の関係性が築かれるのです。また、「霧の彫刻」は、見慣れた光景を全く異なる世界へと一変させ、日常では見過ごされていた風景に再び関心の目を向けさせ、見る者に新たな気付きを与えます。さらに「霧」という “真っ白な闇の世界”に視界を奪われ、自らの身体の五感の全てを駆使して空間を知覚することを促され、わたしたちの意識は人間社会の日常から自然へと“超越”します。「美とは、人それぞれが自分の方法で発見する自然との関係の中に生まれてくるもの」という中谷氏の美意識が、霧を媒介とした、人と自然の「関係性が生じる場」を創り出します。
昨年度は、「霧の彫刻」が内包する「身体性」に焦点を当て、「身体との対話」をテーマに、3部作の第1作目となる《白鷺が飛ぶ》が制作されました。2年目となる今年度のテーマは「風景を聴く」。聴覚と自然の融和にフォーカスする本作は、中谷氏の入念なプランニングによって作り出される“白い風景”を美術館の庭園に顕現させ、無垢な自然が内包するより研ぎ澄まされた精神の世界へとわたしたちを誘います。
今年度、姫路城世界遺産登録30周年、そして姫路市立美術館は開館40周年を迎えます。姫路城を借景に、登録有形文化財の赤煉瓦の美術館建物、12点の彫刻作品が並び立つ、歴史と文化の趣深い庭園で、姫路に新しい芸術の息吹を吹き込む、新しい「霧の彫刻」が創り出されます。

【開催概要】
会期:2023年5月3日(水・祝)~11月26日(日)
開園時間:10:00 〜17:00 
※開園時間中、次のとおりのパターンで霧が発⽣いたします。
①10:00から毎時00分に10分間/30分に5分間
②10:00から毎時00分に5分間/30分に5分間
休園日:毎週月曜日 (祝日・休日の場合を除く)、7月18日、9月19日、10月10日
入園料:無料

姫路市立美術館 庭園アートプロジェクト「中谷芙二子 《白い風景―原初の地球》霧の彫刻 #47769」

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