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2023
09 / 29 (金)

2023
10 / 29 (日)

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』公開 【現在は終了しています】

202309/29(金)~ 202310/29(日)

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』公開 【現在は終了しています】

大阪・西成を舞台に、詐欺に加担しながら、息を潜めてしぶとく生きる姉弟。この先に、幸せは待っているのか?原田眞人監督が社会の闇にフォーカス!

左耳の聞こえない女・ネリは、壮絶なバックボーンを抱え、今は「振り込め詐欺」グループの中核「番頭」を担う。犯罪者でありながらも地に足が付いた振る舞い、注意深く、周到で、どこか高潔な魂を感じさせるヒロインを演じたのは安藤サクラ。漆黒の瞳の奥がいつも鈍く光っていて、抑えた狂気が印象的だった。山田涼介、生瀬勝久、宇崎竜童らの個性光る熟練演技に加え、映画初出演ながら最後まで強烈な印象を残したのは、賭博場を仕切る謎の女と鞄持ちの男。サリngROCKと山田蟲男の2人は関西演劇界では知る人ぞ知る実力派。今後映像の世界でも活躍して欲しい逸材だ。スタッフ陣にも関西ゆかりのクリエイターをチラホラ見つけ、地産地消な制作スタイルにニヤリとした。大阪が舞台なだけに土地勘がありすぎる筆者としては、ロケの背景が若干チグハグな点だけはモヤッとしたが、まぁそこはご愛嬌。西部劇を思わせる壮絶なクライマックスまで、ひとときも目を離せない大阪ノワールを堪能した。

かけ子、受け子、番頭、三塁、リクルーター、名簿屋、金主…細分化された犯罪ピラミッドは、搾取の連鎖だ。中核「番頭」を担うネリは、刑務所から出所したての弟・ジョーを持て余しながらも、慎重に、丁寧に仕事を重ねていたが、警察の網はもうそこまで迫っていた。雇い主の高城はケチだが信頼できる男。彼の庇護下にいる限りは安全なはずだった。しかし、弟の軽はずみな行動で安寧の地は地獄と化し…?

名匠・原田眞人監督が、直木賞作家・黒川博行の『勁草』を大胆にアレンジして映画化。現代社会の闇をさらいながら、人間のエゴ、悪が生まれる場所、そして無償の愛を描くクライム・サスペンスに仕上げた。

©2023「BAD LANDS」製作委員会
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』公開

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