08 / 09 (金)
09 / 09 (月)
映画『ブルーピリオド』公開 【現在は終了しています】
映画『ブルーピリオド』公開 【現在は終了しています】
- エンタメ
まだナニモノでもないあなたへ。ナニモノかになりたかったあなたへ。”好き”を貫き、情熱だけで駆け上がった、620日のド根性受験ムービー!
この世の中に、「好きなことを仕事にして、メシ食ってます!」と胸を張れる人はどのくらいいるだろう?「バンドでメジャーデビューする」「小劇場から映画スターを目指す」「内に渦巻く感情を絵にして美術史に名を残す」そんな夢を持って実際に叶える人は一握りだ。でも、その“好き”のために血反吐を吐くような努力を日々は、人生の糧になり、夢や目標が変わったとしても、その人の”強度”となり続けると筆者は思っている。かく言うわたしも、俳優を目指して大阪芸術大学に通ったが、高校時代は、バレエとジャズダンスを毎日3〜8時間、土日は、声楽の先生と、演技指導の先生の個人レッスンに通いと、学校にいる間と寝食以外は、すべての時間を演劇に捧げたと言っても過言ではない。「私の全てを賭けて挑んだ!」と思えるあの日々は、今もほろ苦い人生の宝物だし、それが今の私を支えていると思う。
今作の主人公・高校生の八虎(ヤトラ)は、不良グループに属しながらも成績優秀。適度な愛嬌と相槌でソツなく世渡りして周囲からは順風満帆に見えるが、“好き”も“夢”も、“生きてる実感”すらも持てない自分に、言い表せない乾きと焦りを感じている。そんな彼が美術の課題「私の好きな風景」で描いた絵をきっかけに、自己表現の面白さに囚われる。雷に打たれたように、描いて描いて描きまくり、親が望む既定路線を離れ、倍率200倍とも言われる東京芸術大学の受験に挑むことを決意!経験なし、技術なし、時間なし!あるのは迸る情熱と努力。国立専願で背水の陣を敷き、寝食も忘れて努力した620日の軌跡は、涙が出るくらいに尊い!原作漫画に引けを取らない、素晴らしいキャスト陣も素晴らしかった。
©山口つばさ/講談社 ©2024 映画「ブルーピリオド」製作委員会
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。