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2021
01 / 22 (金)

2021
02 / 22 (月)

映画『どん底作家の人生に幸あれ!』公開 【現在は終了しています】

202101/22(金)~ 202102/22(月)

映画『どん底作家の人生に幸あれ!』公開 【現在は終了しています】

ディケンズが作家として大成した背景は、まさにこんな感じかも。立体絵本みたいに立ち上がるシニカル・コメディ!「変」で愛すべき作品。

主人公の生い立ちが「オリバー・ツイスト」っぽいなと思いながら見ていたら、まさにディケンズの「デイヴィッド・コパフィールド」が原作と知り納得。悲惨な幼少期から作家として大成してゆく主人公の人生の荒波はディケンズの経験そのもの。一時期、俳優を目指していた…なんて逸話も残っているので、劇場のスクリーンをくぐって始まり、劇場で終わる本作を、天国からニヤニヤしながら眺めているかもしれない(笑)。他人の「言葉」を宝箱に収集する描写も実話だろうか。今は亡き大作家にワクワクと思いを馳せた。

ディケンズらしいステレオタイプなキャラクターを矮小化するどころかさらに膨らませ、ユーモアや皮肉をふんだんに散りばめた今作は、人生の浮き沈みを立体絵本をめくるみたいにワクワク見せてとにかく楽しい!『スターリンの葬送狂騒曲』など、政界ブラック・コメディに定評のあるアーマンド・イアヌッチ監督は、幼少期からディケンズの大ファンらしく、その愛が存分に具現化された素晴らしく「変」な作品だ。『スラムドッグ$ミリオネア』のデウ・パテルをはじめ、豪華俳優陣の技巧が光る強烈な個性で彩られたキャラクターも楽しく、特にベン・ウィショーの躁鬱みたいな変人ぶりと、世間知らずすぎて場から浮きまくっている奥さん役がお気に入り!

世間知らずのお坊ちゃんデイヴィッドは、母の再婚相手に家を追い出され、学校へも行けない劣悪なスラム生活に!努力の末、無一文から這い上がるもまたまた転落。七転び八起きながらも、悪者を蹴散らし、愛と運命を切り開く、荒唐無稽でファンタジックな人生を追う。

©2019 Dickensian Pictures, LLC and Channel Four Television Corporation
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『どん底作家の人生に幸あれ!』公開

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