11 / 11 (金)
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映画『奈落のマイホーム』公開 【現在は終了しています】
映画『奈落のマイホーム』公開 【現在は終了しています】
- エンタメ
こんなに笑えるディザスタームービー、なかった！韓国のシンクホール（地盤陥没）問題を真っ向から描いたヤヴァイ一作。大画面でぜひ。
何も知らずにタイトルを見た時は、ファミリーのゴタゴタを描くコメディ映画かな？と思ったが、なんと、買ったばかりの新築マンションが、突如巨大陥没穴に飲み込まれ、５００メートルも落下する…という、背筋が凍るようなストーリー。そんなことあり得るの？と、半分冗談のようにも思ったが、現在韓国では実際にシンクホール事故が社会問題となっていて、本当に身近な「あり得る」災害なのだという（手元資料には「年間平均900件以上、1日あたり2.6件の陥没穴が発生し、その78％がソウル市内で発生している」と書かれている。マジ？）。そんなお国事情を真っ向から描きながらも、お涙頂戴一辺倒にせずに、笑いと緊迫を保ち続けるのはさすが韓国映画。不安を煽るだけ煽り、滅亡のカウントダウンと共に、心が離れていた家族が絆を取り戻す…。そんなありがち展開にしない、超バランスな脚本、キム・ジフン監督の手腕に唸った。個性的なキャスト陣も◎！
苦節11年。やっと手にした幸せのマイホーム。そんな新天地で出会ってしまった最悪な隣人との度重なる鉢合わせ。会社の同僚たちとのコミカルなマウント合戦。小さな息子が傾いた床でビー玉を転がして喜んだりと、迫り来る危機との温度差に思わず笑ってしまう仕掛けにたっぷりと時間を使い、その後の恐怖に畳み掛ける手腕はお見事！そして、地面が割れ、マンションの倒壊が始まってもなお、各シーンには漫才のようなやりとりが散りばめられ、どんなに緊迫しても「笑い」を忘れない徹底ぶりには感服した。手に汗握りながらも、大笑い。人間、極限状態こそ笑いが必要なのかもしれないなと思いつつ、辛い別れや、子供の犠牲に胸を裂かれながらも、絶対に諦めない彼らのガッツに、勇気をもらった。大画面でぜひ！！
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※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。
