04 / 18 (金)
05 / 25 (日)
兵庫県立美術館 注目作家紹介プログラム チャンネル16 「松元悠 夢」
兵庫県立美術館 注目作家紹介プログラム チャンネル16 「松元悠 夢」

- ニュース
- 美術館・博物館・アート展
「当事者のことを想いながら現場に立った時、私は夢を見ているような気分になる」
第16回となる「注目作家紹介プログラム〈チャンネル〉」。今年2025年は、版画家・美術家として活動する松元悠(1993- )の個展を開催。
松元は実際にあった事件を取り上げたリトグラフ制作を続けてきました。他方、実際の事件をとりあげると言えども、松元は自らがその事件の当事者にはなりえない「情報の受け手」であることを強調し、事件の現地に赴いたり、法廷画家の仕事で得られた情報を、作家は自らの身体や想像を通した限りで画面に落とし込んでいきます。
本展示において松元は、当事者や自分自身が見る「夢」について考えようとします。当事者が見る夢、作家自身が見る悪夢、夢のような物語。夢は誰しもが「見る」ものです。そこには情報の生み出し手はいません。「当事者のことを想いながら現場に立った時、私は夢を見ているような気分になる」と、作家は自らが事件の現場に赴くときの感情を表現します。
事実の報道とは一見すると対極にある、夢の交錯するリトグラフは、むしろ生々しく、当事者たちの現実を描きみせるでしょう。そこには、日々起こる事件や出来事に目を背けずにい続けるための一つの鍵が示されているはずです。
【開催概要】
会期:2025年4月18日(金)〜5月25日(日)
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜日 ※ただし5月5日(月・祝)は開館、5月7日(水)は休館
観覧料:無料
