06 / 17 (金)
07 / 17 (日)
映画『メタモルフォーゼの縁側』公開 【現在は終了しています】
映画『メタモルフォーゼの縁側』公開 【現在は終了しています】
- エンタメ
75歳のおばあちゃんと、17歳の女子高生。ボーイズラブにハマった2人の友情と絆が、新たなる高みへと成長する、ヒューマンドラマ。
同日公開の『PLAN 75』は、人生に行き詰まり、絶望してゆく老人たちの話。対してこちらは、齢75にして新しい趣味に目覚め、変容し、成長し、人生を謳歌する老人の話。パッション溢れるその行動力に呆気に取られながらも、こんなおばあちゃんになりたいものだなぁと思った。好きなものは好きと胸を張り、年齢を超えたフランクな関係を築き、若き「親友」うららの背中を押し、全ての限界を突破してゆくパワフルさ。その彼女の原動力になっているのは他でもないうららで。2人が互いを思いやる優しさが、循環し続ける無限エネルギーのように駆け巡り、2人はどんどんポジティブに、人生の次なる挑戦へと向かう。その余波は、周囲にも及び、素敵な連鎖が起こり続ける、魔法みたいな作品だった。いろんなシーンで、何度もジワリと涙が出たのは、宮本信子と芦田愛菜が本当に魅力的だったから。実際に演じた役とほぼ同い年の2人は、紛れもない親友に見えた。若くても、年寄りでも、挑戦に年齢は関係ナシ！一歩踏み出せずに立ち止まっている人に、理論武装して、なりたい自分を否定しまっているあなたに、必ず届けたい作品。
17歳のうららは、同級生たちみたいにキラキラできない女子高生。本屋のバイトに明け暮れ、隠れてBL漫画に没頭する日々。趣味を共有できる友達もゼロ。もうひとりの主人公・市野井雪は75歳。夫に先立たれそろそろ「終活」がチラつく寂しい独居老人。そんな2人は、うららのバイト先の本屋で偶然出会う。雪の手にはBL漫画。綺麗な絵に惹かれて買った漫画は、男性同士のキスシーンで途切れ、トキメキを抑えられず、続刊を買いに来たのだ。少女のように、その漫画の魅力を語る雪に圧倒されながら、少しづつ距離を縮める2人は、やがて「コミケに参加する」という共通の夢を描き、二人三脚で突き進み始めるのだが…？
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。
