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2022
06 / 17 (金)

2022
07 / 17 (日)

映画『Plan 75』公開 【現在は終了しています】

202206/17(金)~ 202207/17(日)

映画『Plan 75』公開 【現在は終了しています】

カンヌで特別表彰!75歳以上が、死を選べるようになった社会は、一体どうなるのか?社会で一丸となって考えたいテーマ。

2016年の「障害者施設殺傷事件」をはじめ、社会活動に貢献できない人は存在価値がないという考えや、「自己責任論」が多く聞かれる「不寛容」な現代。「5人に1人が75歳以上」という現実が目の前にあるこの日本で、この映画に描かれる状況は、ただのフィクションとは言い切れないリアルさがある。75歳以上の高齢者に「死を選ぶ権利」を認め、支援する制度“PLAN 75”がそうそう可決されるとは思わないが、そんな法案が出てきてもおかしくないし、「尊厳死」という言葉が広く使われる世になった今、合法的に死ねる形を求めている人は、実は結構いるかもしれない。だから、実際にそんな現実が訪れたら、自分はどう感じるのか?どちら側なのか?それをシュミレートしながら、なんだか祈るような気持ちで見た。やはり私は「誰もが生を全うして欲しい」と思った。けれど、現状に絶望し、八方塞がりの中でここに安息を求める気持ちも痛いほど分かった。倍賞千恵子の、言葉少なな、深い絶望の目が、胸に焼きついた。「明確な答え」はあるはずもないけれど、グルグルと思考の回廊を歩くこの映画が、絶望でもなく、救いでもなく、ただ何気ない日常を最後に映したことで、今、この瞬間、何をすべきなのか考えさせられた。自己認識のためにも、是非観ておきたい衝撃の一作!


高齢化社会にメスを入れる抜本的な対策法案として、多くの反対意見を押し切って可決された“PLAN 75”は、75歳以上の高齢者に「死を選ぶ権利」を認め、支援する制度。街の至る所に相談所が設置され、登録すると10万円の補助金が貰えるため、生活苦に喘ぐ低所得者層がすがるようにやってくる。ホテル清掃員として働く 78歳のミチは、最初こそ他人事だったが、失業したことで、ジワジワと現実味を帯び、とうとう利用登録をしてしまう。人間にとっての「幸せ」とは何なのか?その先には何があるのか…?

©2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『Plan 75』公開

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