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2022
05 / 27 (金)

2022
06 / 27 (月)

映画『20歳のソウル』公開 【現在は終了しています】

202205/27(金)~ 202206/27(月)

映画『20歳のソウル』公開 【現在は終了しています】

市船の必勝ソング「市船ソウル」を生んだ若き天才の、太く短い生き様に「限られた時間」の使い方を考えさせられる。

サッカー、野球、駅伝など、スポーツ強豪のイメージが強い「船橋市立船橋高等学校(通称:イチフナ)」は、吹奏楽も盛ん。名物顧問の高橋健一先生考案の総合芸術的パフォーマンス「吹劇(すいげき)」の魅力は、密着系ドキュメンタリーで見たことがあったが、甲子園の応援で耳にするあの曲が、卒業生制作のもので、しかも、作曲者が20歳という若さで病魔に倒れていたとは。彼の、全身全霊をかけて音楽に邁進した生き様に、嗚咽を漏らしながら泣いてしまった。原作小説は、小劇場で作・演出家として腕を鳴らし、文壇でも活躍する中井由梨子。丁寧な取材を基に書き上げた伝記小説の映画化で、映画脚本も引き続き担当。実はかつて同郷で同じ演劇少女だった私は、高校生の頃の彼女を知っているだけに、その功績もまた嬉しさひとしおだった。昨年から主演作が相次ぐ神尾楓珠の、ストレートな熱演も良かった。6月にも主演作が公開される彼の今後も楽しみ。

市船で熱い3年間を過ごし、将来を嘱望されて音大へ進んだ浅野大義は、高校在学中に野球部の応援ソングを作り、勝利へと導いた伝説の旗手。大学へ入り、彼女もできて充実した日々だったが、ある日、癌の宣告を受け、入退院を繰り返す身に。かつての恩師から作曲の依頼を受け懸命に取り組む間にも、病魔は身体中を蝕み、夢も希望も削り取ってゆく。「まだ死ねない」「こんな病気と戦っている暇なんかない」未来だけを見据えて、強靭な精神力で困難を乗り越える彼と、家族、恋人、恩師、仲間たちの、愛と絆の物語。日々、時間を浪費している自分に喝を入れてくれる作品。

©2022「20歳のソウル」製作委員会
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『20歳のソウル』公開

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