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2021
02 / 26 (金)

2021
03 / 26 (金)

映画『あのこは貴族』公開 【現在は終了しています】

202102/26(金)~ 202103/26(金)

映画『あのこは貴族』公開 【現在は終了しています】

タイトルからは想像もつかない展開!気づかぬ階層社会の中で、他を認め、共存すること。静かに人生の意味を問う「幸せ」についての物語。

人それぞれに「幸せ」の尺度は違う。でも、お金で満たされるのではなく、心が満たされるのがやっぱり一番だなぁと、心の底から納得させられる一作。東京の良家で、何不自由なく育てられ「結婚こそが女の幸せ」と植えつけられてきたヒロインを取り巻く人々。落下傘部隊のように結婚・出産ブームを迎える友人。見合い相手の残念な男たち。婚約者。婚約者のセフレ。唯一の理解者でありカッコよく生きている親友…。特に女性陣のセリフが名言ぞろいで、グッと来まくる。「その日何があったか話せる人がいるだけで、とりあえずは十分。旦那さんでも、友達でも、そういう人って、案外出会えない」。「女同士で叩き合ったり自尊心をすり減らす必要ないのに、年齢、既・未婚…女を分断する価値観がまかり通っている。社会は女性を対立させようとしている」。当たり前すぎてスルーしてしまっている自分の日々を振り返って再認識。見終わってしばらくしてから急に涙が溢れてきて、困った。心の栄養が足りないと感じている人には絶対に見て欲しい。

東京の一等地で何不自由なく育てられた27歳の華子は、恋人との「結婚」が白紙になり焦って見合い三昧。手詰まりになった頃、義兄の知人を紹介され、最高潮のトキメキと共にトントンと縁談が進むが、彼はどこか掴みどころがなく、女の影も。運命のいたずらでその彼女と知り合った華子は、自分とは全く違う人生や価値観、生命力に触れ、閉じ込めていた「違和感」を初めて認識するのだが…。山内マリコ原作×岨手由貴子監督の絶妙なマッチングと、門脇麦、水原希子、石橋静河の競演が素晴らしい!女性自身が見過ごしている「違和感」の正体を暴きながら、「幸せ」の種を探す、鋭くも優しい作品。必見!!!

©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『あのこは貴族』公開

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