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2022
09 / 03 (土)

2022
10 / 30 (日)

渋谷区立松濤美術館 「装いの力―異性装の日本史」 【現在は終了しています】

202209/3(土)~ 202210/30(日)

渋谷区立松濤美術館 「装いの力―異性装の日本史」 【現在は終了しています】

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日本における異性装の系譜の一端を辿る

男性か女性か—人間を2つの性別によって区分する考え方は、私たちの中に深く根付いています。しかしながら、人々はこの性の境界を、身にまとう衣服によって越える試みをしばしば行ってきました。社会的・文化的な性別を区分するための記号である衣服をもって、生物学的に与えられた性とは異なる性となるのです。もちろん、異性装を実践した人物の性自認や性的指向は非常に多様なものであり、それらが異性装とともに必ずしも変化するということはありません。日本には、ヤマトタケルをはじめとした異性装をしたエピソードの伝わる神話・歴史上の人物たちが存在するほか、異性装の人物が登場する物語や、能・歌舞伎といった異性装の風俗・ 嗜好を反映した芸能も古くから数多くあります。古代から近世を経て、西洋文化・思想の大きな影響下にあった近代日本社会では、一時期、異性装者を罰則の対象とする条例ができるなど変化がおとずれますが、それでも現代まで異性装が消えることはありませんでした。本展では、絵画、衣裳、写真、映像、漫画など様々な作品を通して各時代の異性装の様相を通覧し、性の越境を可能とする「装いの力」について考察します。特に現代では森村泰昌の作品やダムタイプのパフォーマンス記録映像の展示のほか、1989年2月に始まったドラァグクイーンをフューチャーしたエンターテインメントダンスパーティー“DIAMONDS ARE FOREVER”のメンバーによる、本展のためのスペシャルなインスタレーションが展開されます。
近年では、人間に固定の性別はなく、従って「男性/女性」という二者択一の規定を取り払い、多様な性のあり方について理解し、認め合うという動きがでてきたものの、実際には性別における二項対立の構図は いまだに様々な場面で目にするものでしょう。男らしさ、女らしさとは何なのか。日本における異性装の系譜の一端を辿ることで、それらがどのように表現されてきたのかということを探り、「異性装」という営みの「これまで」と「これから」について考えます。

【開催概要】
会期:2022年9月3日(土)~2022年10月30日(日)
 前期:9月3日(土)~10月2日(日) 
  A期間:9月3日(土)~9月19日(月・祝)/B期間:9月21日(水)~10月2日(日)
 後期:10月4日(火)~10月30日(日)
  C期間:10月4日(火)~10月16日(日)/D期間:10月18日(火)~10月30日(日)
※会期中、一部展示替えがあります。
開館時間:10:00~18:00 (毎週金曜日は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで
※本展会期中、毎週金曜日の館内建築ツアーは中止いたします。
休館日:月曜日(ただし、9月19日、10月10日は除く)、9月20日、10月11日
入館料:一般 1,000円(800円)/大学生 800円(640円)/高校生・60歳以上 500円(400円)/小中学生100円(80円)
※( )内は渋谷区民の入館料
※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料 
※障がい者及び付添の方1名は無料

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、土・日曜日、祝日、および10月25日(火)以降の最終週は「日時指定予約制」です。
美術館ホームページより日時指定予約をお願いします。お出かけの際は、最新の情報をご確認ください。

渋谷区立松濤美術館 「装いの力―異性装の日本史」

公式サイト

 
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