08 / 21 (土)
09 / 21 (火)
映画『スザンヌ、16歳』公開 【現在は終了しています】
映画『スザンヌ、16歳』公開 【現在は終了しています】
- エンタメ
15歳の高校生スザンヌが執筆した脚本は、思春期の憂鬱を抱える自分の心の中。自ら監督・主演も務め、己をさらけ出した恋の顛末は？
自分をモデルに脚本を書き、監督、主演までもをこなしたスザンヌ・ランドン。15歳の時に初めて書いた脚本は、素直で赤裸々な自分の鬱憤と、願望。スクールライフでは、幼稚な同級生たちとのおしゃべりに温度差を感じ、憂鬱と孤独の中。そんな時に夢想したのは、20歳も年上の男性と恋に落ちるプラトニックなラブストーリー。恋に恋する思春期の少女の、まだ見ぬ感情に揺れる繊細な脚本は、物足りない日常を何とか抜け出そうと、好奇心のまま走り出す。でも、踏み入ってしまうと不安が押し寄せ、抱えきれない秘密に疲れてしまう。親の干渉は避けたいけど、気づかれないと寂しい…。足元をすくわれそうな、魔物みたいな「恋」と対峙しては、ひるんで両親の庇護を求め、まだまだ未完成な「自分」を確認する。ちょっと大人でまだまだ子供な彼女が求めるのは、鮮烈で、ちょっぴりほろ苦くて、はじけるような恋。真っ赤なグレナデンシロップがソーダアップされて、ブワッと恋心が満たされるような暗喩、好きなあの人が食べていたいちごジャムをこっそり頬張るエロティックさ、心象風景を独特のダンスで表現する演出も面白く、細部に散りばめられたヒントを拾う75分はあっという間の至福の時間だった。彼女の次の作品が楽しみ！
詩や古典音楽が好きな16歳のスザンヌは、高校の友達ともソツなく付き合うけれど、居場所はここではないと感じている。同級生男子には全く興味がないけれど、近所でよく見かける舞台俳優に秘かに恋心を抱き、劇場に忍び込んで稽古を盗み見たり、彼の食べていたものを真似して食べてみたり、彼とのキスを妄想して鏡に唇を寄せたり。そんなある日、彼から声をかけられて、次第に距離を縮めてゆく二人。湧き上がる恋、抑えきれない激情。35歳のジェントルな彼との幸せな日々を噛み締めながらも、スザンヌの心にあるのは、自分が自分でなくなる不安。「16歳」を守るため、ついにはある決断をすることになるのだが…？
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。
また、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の影響で、上映予定の変更が行われている場合もあります。
