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2020
03 / 21 (土)

2020
04 / 21 (火)

映画『春を告げる町』公開 【現在は終了しています】

202003/21(土)~ 202004/21(火)

映画『春を告げる町』公開 【現在は終了しています】

こんな笑顔に満ちた震災映画は初めて!原発から20Kmに暮らす人々の日常。「本当の復興」を見つめるドキュメンタリー。

東日本大震災から9年。「震災映画かぁ、重くてシンドそうだな…」と思いながら観始めたのに、すぐに予想は裏切られ、その明るく希望に満ちた切り口の虜になった。

福島県双葉郡広野町。福島第一原発から20kmのこの町は、聖火リレーの出発地点だ。ライフラインの回復や除染が進み、元の住民も戻りつつあるが、人口の半数は除染作業従事者という「原発に一番近い町」。けれどカメラは「死の恐怖」を殊更に押し付けたりはしない。そこに映るのは、新しい命の誕生、無邪気な子供たちの笑い声、悩める青春を演劇にぶつける高校生たち、伝統行事復活に尽力する青年団、稲作の再開に命運を賭けるおじさん、井戸端会議が生き甲斐のユーモラスなおばあちゃん達…。そんな「ありてい」な1年間の日常を拾い上げて点と点を結ぶ、前向きで希望に満ちたドキュメンタリー!

「広野町は大丈夫」。消防署勤務のパパが笑顔で語る。「検査機関もしっかりしてる」「ここで生まれた娘たちは3人とも五体満足」。それが彼の選択。そして、車のナンバーが「・311」であることにハッとさせられた。「忘れない。でも前に進む!」そんな固い意志の現れだろうか。熱い思いと、ユーモアと、適度に受け流す許容力も持ちながら、穏やかに暮らす人々。今の自分たちの苦悩や真実を舞台で伝えようと、産みの苦しみに悶える高校演劇部の混沌とした一年に胸を打たれた。震災ドキュメンタリーを見たとは思えぬ晴れやかで温かい気持ちを持って帰った。

©JyaJya Films
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『春を告げる町』公開

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