三重県鈴鹿市 子安観音寺にて
三重県鈴鹿市にある子安観音寺(白子山観音寺)。その境内にある不断桜をご存知でしょうか。1923年に国の天然記念物に指定されたこの桜、一年中葉がつき10月頃から翌年5月頃まで花を咲かせる開花期の長い桜です。
聖武天皇の勅により藤原不比等が建立したとされ、1300年余の歴史があるこのお寺。御本尊は白衣観世音菩薩。鼓ヶ浦の海中より鼓に乗って現れたといわれ、安産、子授け、子育てにご利益があると信仰されています。
その子安観音寺において3月17日、不断桜供養会が行われます。帝が観音様への御帰依を桜に込めた御歌を詠まれ、その御歌を始まりとして連歌、能、伝統工芸である伊勢型紙が生まれたとのこと。その伊勢型紙発祥といわれている富貴絵の御供養と織田信孝公奉能の観世流謡曲「不断桜」を地元鼓謡会の皆様が奉納いたします。
厳寒の時期に咲く不断桜は正に白い衣をまとった観音様のお姿のよう。そんな美しい桜に感謝の気持ちで手を合わせてみませんか?
3月17日
9:00~12:00