08 / 19 (金)
09 / 19 (月)
映画『サバカン SABAKAN』公開 【現在は終了しています】
映画『サバカン SABAKAN』公開 【現在は終了しています】
- エンタメ
小学生のあの夏。２人で繰り広げた小さな大冒険は、原風景として、ずっとずっと残っている…。込み上げる涙を我慢せずに鑑賞して！
「またねー！」「またねー！」「またねーーーー！」「またねぇぇぇーーー！」。お互いの姿が見えなくなるまで、何度も何度も叫び合って、明日また会う友達との別れを惜しんだ幼少期。この舞台と同じ80年代にちょうど小学生だった私はいま、我が子のそんな姿を微笑ましく眺める毎日だけれど、自分にもそんな時代があったことはすっかり忘れていた。そうだ、日々の全てが新鮮で、無限で、無敵で、でもむちゃくちゃ繊細だったあの頃。何かが始まる期待に胸膨らませた夏休みの始まりと、その終わりの絶望や焦燥。忘れていた感覚が全身を駆け巡った。「あの子は私を友達と思ってくれてるのかな？」そんな密かな悩みも、親に内緒で家を抜け出した胸の高鳴りも、痛いほどわかった。なんだか手の届かないどこかがこそばゆい、そんな感じがした。何と言っても、映画初出演の子役の2人が上手い！天真爛漫さと繊細さが混在する番家一路、孤高でありながら自然体な演技が目を引く原田琥之佑（原田芳雄のお孫さんだとか！）に、大好きな映画、ミシェル・ゴンドリーの『グッバイ、サマー』の2人が重なった。そして、エンドロールが終わる頃、なぜだかシュワっとしたバヤリースオレンジ（懐かしい瓶入りのやつね）の味が口の中に広がった感じがした。永遠に終わらない気がしていたあの夏へのタイムトリップ。オトナにも、そしてもちろんコドモにも絶対に観て欲しい作品！
国語が得意なこと以外は極めて平凡な久田くんと、ビンボーをからかわれてもクールにかわす、ジャッキー・チェンよりタフな竹本くん。ただの「クラスメイト」だった2人は、久田くんが拾った百円玉をきっかけに急接近し、イルカを見るために、２人だけでブーメラン島へと向かうことに。しかし、親に内緒の秘密の旅は行く先々で困難にぶち当たり…？子役の2人はもちろんのこと、彼らを見守る尾野真千子、竹原ピストル、岩松了などクセたっぷりの俳優陣もまた素晴らしい！
©2022 SABAKAN Film Partners
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。
