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2023
10 / 07 (土)

2023
11 / 12 (日)

トーキョーアーツアンドスペース本郷 TOKAS Project Vol. 6 「凪ぎ、揺らぎ、」 【現在は終了しています】

202310/7(土)~ 202311/12(日)

トーキョーアーツアンドスペース本郷 TOKAS Project Vol. 6 「凪ぎ、揺らぎ、」 【現在は終了しています】

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TOKASのレジデンス・プログラムに参加したケベック拠点アーティストを中心とした交流展

TOKAS Projectは、国際的な交流を促進し、多文化的な視点を通じ、アートや社会など、さまざまなテーマについて思考するプロジェクトです。第6回となる2023年度は、ケベック州政府在日事務所の開設50周年ならびに、ケベック州との本格的な交流5周年を記念して、ジャン=マキシム・デュフレーヌ&ヴィルジニー・ラガニエール、ジェン・ライマー&マックス・スタイン、ミシェル・ウノーと、國分郁子の計4組が、それぞれ都市の移り変わりと、それに伴う文化や環境への順応を見つめた作品を紹介します。
彼らが過ごした東京は、2020年に東京オリンピック・パラリンピック大会を控え、東京の街や日本の社会全体がいよいよ大きく変わっていこうとしていた時期に重なります。彼らはそれぞれ、都市化された労働環境へ順応するために掛かる負荷に苛まれる人々の心理や、そういった環境から少し離れたところで、人々の生活に馴染みすぎているために認識されず気づかれないまま存在する景色、一方で自然との決別を示すかのように建造される巨大防波堤の様子と人々の心の機微を静かに見つめ、収集し、作品へと醸成させました。
一方、2年にわたる派遣延期を経てケベックへ渡航した國分郁子は、サーカス、アクロバットなど、ノンバーバル・コミュニケーションを用いた舞台芸術において、世界的評価を得るケベックのパフォーミング・アーツを代表するシルク・ドゥ・ソレイユの舞台を起点に、身体表現によって共有される感情や体験を、演劇的解釈を用いて平面作品へと落とし込みます。制約された動きが生む緊張感と静寂と、次の瞬間の躍動を融合させ、奥行きのある新たな時空間への展開を目指します。
この5年、10年の間に社会全体や人の意識を大きく揺るがす事象に誰もが直面し、特に世界が一斉に止まらざるを得なかった2020年の空白の時間は、身体に刷り込まれた文化や環境でさえも、微かな揺らぎとなって違和として炙り出されるようでもありました。この空白を忘れたかのように、素知らぬ顔をして世界が再び動き出した今日、空間、時間、音、感情、風景を切り取り、編み込んでいった彼らの作品から、本質的に変わったかもしれないものや、変わらなかったことに改めて気づけるかもしれません。

【開催概要】
会期:2023年10月7日(土)~11月12日(日)
開館時間:11:00~19:00 (入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日 (10月9日は開館)、10月10日(火)
入場料:無料

トーキョーアーツアンドスペース本郷 TOKAS Project Vol. 6 「凪ぎ、揺らぎ、」

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