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2022
05 / 06 (金)

2022
06 / 06 (月)

映画『死刑にいたる病』公開 【現在は終了しています】

202205/6(金)~ 202206/6(月)

映画『死刑にいたる病』公開 【現在は終了しています】

狡猾で、優しく残忍なシリアルキラー。罠にかかった子羊たちの心を操り、命を搾り取るその手口とは…。超震撼の心理劇!

意外なキャスティングで、俳優の固定化されたイメージを打ち砕く白石和彌監督。昭和のスーパーアイドル中山美穂を「地味で自尊心の低い母」に配したり、顔のほとんどを髪で隠した「陰鬱とした謎の男」を岩田剛典が演じたり(エンドロールで知ったほど分からなかった!)、終わってみればこの上ないハマリ役に仕上げてゆく手腕はさすがの一言だが、元々「ハイテンションでコミカルなキャラ」が主戦場だった阿部サダヲを「殺人者」というダークサイドに引き込んだのも、そういえば白石監督(『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年))だった。それが今度はシリアルキラーにランクアップ!子犬級の黒目がちなキュートな瞳が、死んだ魚のように淀む瞬間にゾクリ。人当たりの良い笑顔の下で「自尊心の低さ」を見抜き、承認欲求をくすぐる天性の人たらしぶりはひれ伏すほどの絶品だった。昨年の日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した岡田健史の繊細で注意深いキャラクターの深堀りも見事。ラストカットの衝撃まで、目を見開いて震撼した。マニピュレーター、恐ろしや!

20人以上の高校生を「親しくなってからいたぶり殺す」という非情な手口で殺害した連続猟奇殺人犯・榛村大和は、死刑が確定した裁判でも動揺したり悪びれる様子はなく「もう一度やり直せるなら捕まらない自信がある」と断言。犯行もあっさりと認める一方で、最後に数えられている24番目の事件だけは「やっていない」と主張し、過去に自身の営むベーカリーカフェの常連だった少年・筧雅也に手紙をしたためる。今や大学生となった雅也は、求められるまま拘置所を訪れ「冤罪を晴らして」との求めに半信半疑ながらも取材を開始。次第に独自で真犯人を絞り込み始めるが、そこには、自分の血のルーツをも揺るがす多くの衝撃が待っていた。五里霧中の中、彼がたどり着いた答えとは…?

©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『死刑にいたる病』公開

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