06 / 30 (金)
07 / 30 (日)
映画『オレンジ・ランプ』公開 【現在は終了しています】
映画『オレンジ・ランプ』公開 【現在は終了しています】
- エンタメ
認知症は人生の終わり?39歳で夫が発症。明るい妻と家族のサポートで「認知症っぽくない」明るくも壮絶な日々とは…?
誰にでも訪れる「老い」。どんな形で表れるかは様々だが、誰もが恐れている「最悪の老後」のイメージは「認知症」じゃないだろうか。日常のちょっとした失敗で「私、呆けてきたかも…」なんて、周囲に冗談めかす時、将来のことをふと考えてゾッとする瞬間は、きっと誰もが経験あるはず。でも、もしもそうなっても、絶望しなくていいんだと、この作品は教えてくれる。困難に明るく取り組むのは容易ではないけれど、悲観し過ぎずに、できることに挑戦し、必要以上に怖がらなくていい。これに背中を押される人はきっとたくさん居ると思う。
「大丈夫じゃない時、しんどい時は「大丈夫」って取り繕わなくていい。もっと周りに頼っていい、ありのままの自分を見せていい」。劇中のそんなセリフは、認知症患者に限らず、健常者にも言えること。SOSを出さなければ、誰も気付けない。伝わらない。だから、1人で抱えず、共有する。生身でぶつかっていける素直ささえ身につければ、誰もがもっともっと生きやすくなる。家族の愛、仲間のサポートはもとより、何よりも会社の社長や同僚たちの神対応シーンで涙腺が決壊した。誰もが持つ「思いやり」という力に、どうやって頼ればいいのか?そんなヒントが詰まっていて、そのド直球ストレートが、無茶苦茶刺さった!認知症を発症すると、感受性が強くなり、嫌なことも、嬉しいことも何倍にも感じるようになるという。「怒る」「怒鳴る」の後ろの構造を知るだけで、対応も変わるだろう。もし今後、私自身が、自分の身近な人が認知症になった時、本人や周囲のちょっとした工夫で、こんなにも楽に生きられる人が居るのだという事実に、胸がいっぱいになった。誰もが生きやすい社会の一歩を踏み出すために、多くの人に見て貰いたい!
営業成績3年連続ナンバーワンを誇るカーセールスマンの晃一は、突然顧客の名前や顔が分からなくなったり、アポを忘れたり、同じことを繰り返したりと、不確かな世界で不安と闘っていた。やがてそれは妻の知るところとなり、家に帰る道も忘れ、会社も自主退職を決意。そんな時に参加した認知症当事者の会で、工夫しながら前向きに生きる仲間たちに出会い、周囲のサポートを素直に受けながら、人生を取り戻してゆく男の物語。
©︎2022「オレンジ・ランプ」製作委員会
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。