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2022
04 / 22 (金)

2022
05 / 22 (日)

映画『カモン カモン』公開 【現在は終了しています】

202204/22(金)~ 202205/22(日)

映画『カモン カモン』公開 【現在は終了しています】

ホアキン・フェニックスが、9歳男児に振り回される珍道中。未来を背負う子どもたちをどう育てるか考えさせられる作品。

「親」という漢字は「樹皮をナイフで削ぎ落とすように見つめる」という意味から転じて「直接刺激を与える身近な間柄」を指すようになったとか。そこに「友」が付いて「親友」となると、全く別の関係性にも思えるが、語源を知ればナルホドだ。この作品で描かれるのは、親ではない大人が子どもと寝食を共にし、お互いを削り削られながら、次第に心を預けられる存在になっていく姿。親としてギクッとするシーンも多かったが、そもそも生みの親は選べないのだし、親という絶対的な劇薬を100%浴びて育つより、パワーを分散して他者と接した方がバランスがいいんじゃないか?と思っている私には、沁み入る作品だった。子どもの未来を背負うのは親だけじゃなくていい。誰もがジョニーみたいに全てを投げ出して子どもと向き合えるわけではないと思うけれど、社会全体がもう少し子どもにも寄り添って、膝を折り曲げてその声に耳を傾けたなら、世界の前途はもっと明るくなるだろうと感じた。鋭く、率直で、賢くて、独創的で、容赦がなくて、自分本位で、愛を渇望している9歳のジェシー。この愛すべきキャラクターを演じた子役ウディ・ノーマンの才能にも目を見張った。

NYで気ままな独身生活を送るジョニー(ホアキン・フェニックス)は、子どもたちの生の声を拾って全国を巡るラジオ番組のインタビュアー。母の命日に疎遠だった妹に電話をすると、国外に住む夫を手伝うため、幼い息子の預かり先を探していると聞き、手伝いを申し出る。LAの妹の家で急きょ始まった甥との2人生活。子育て経験のないジョニーは、ちょっと風変わりな9歳児ジェシーの突飛な行動や発言にタジタジだが、想像以上に消耗させられ振り回される一方で、子育ての面白さにのめり込んでもゆく。やがて、スケジュールの都合で取材旅行にジェシーを伴うようになるが、旅のハイテンションとストレスが最高潮に達した頃、思いもよらなかった「自分の真実」と対峙させられることになり…?

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※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『カモン カモン』公開

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