06 / 28 (金)
07 / 28 (日)
映画『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』公開
映画『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』公開
- エンタメ
ふたりでひとつだった双子姉妹の、淡い初恋が巻き起こす、アンデンティティのゆらぎ。そして痛みを、タイGDHの双子姉妹監督が鮮やかに炙り出す。傑作！
生まれてからずっと、何でもシェアしてきた双子の姉妹に、はじめて「シェアできないもの」ができる。ズバリ、恋だ。計画的でしっかり者のユーと、自由奔放で社交的なミーは、多少性格は違えど、瓜二つの顔で、相手以上にお互いを知り、補い合って生きている。「二人で一人」だったはずのふたりが、中学生という思春期に、はじめて相手に秘密を持ち、湧き上がる嫉妬と猜疑心に心をかき乱される。「私は一体何者なのか？」きっと誰もが一度はこのくらいの年代で悩むであろう、自認のゆらぎ。でも、ニコイチだったふたりのアイデンティティの崩壊は、世の終末に等しい。そして、物語の舞台は、ノストラダムスが地球の終末を予言し、Y2K問題に世界中が震撼した1999年。親の不仲という分断も加わり、必死にあえぐふたりの姿は、痛々しくも、なんだか甘酸っぱくて、じんわりと優しく心に染み入った。若い世代の「いま」を描き続けてきたタイGDHが、映画初出演の新人と、双子姉妹監督を擁して描く思春期。沼に咲く蓮の花のように、清濁が混ざり合った青春の風景が美しい。
双子の姉妹ユーとミーは、双子の特権を駆使して気ままに楽しむ中学生。ある日、数学が苦手なユーの代わりに追試を受けたミーは、教室で出会ったマークに淡い恋心を抱くが、ミーをユーだと思っているマークは、その後出会った本物のユーと付き合い始めてしまう。恋心の行き場を失ったうえに、ユーを横取りされたようで、戸惑うミー。一体誰に嫉妬しているのか、自分の心も掴めないまま悶々とする中、双子のからくりを知ったマークの心もゆらぎ始め、互いが互いを傷つけ合う、微妙な三角関係に発展してしまう。そんな折、両親の離婚話も本格化し、二人の関係が根底から覆される危機が到来…。一番大切なものは何なのか？かけがえのないソウルメイトの絆を、優しく見守る作品。
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※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。
