二十四節季の一つで、国民の祝日です。
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」ということで国民の祝日になっている秋分の日。
また、二十四節季の一つで、その中でも二至二分(にしにぶん)と呼ばれ、特に重要とされています。(夏至・冬至の二至、春分・秋分の二分)
この日はちょうど太陽が真東から昇って、真西に沈むとされていて、昼夜の長さがほぼ一緒になる日です。
仏教的には、秋分の3日前から7日間が秋の彼岸となり、秋分の日はちょうど彼岸の中日にあたります。
彼岸とは、あの世の意味。あの世(極楽浄土)は西にあると考えられていて、秋分の日はちょうど真西に太陽が沈む日。(春分の日も同じく彼岸の中日です。)
この世(こちら側の岸)とあの世(彼岸つまり、むこう側の岸)が一番近づくという意味からご先祖様に一番近づく日ということでお墓参りをするようになったのですね。
冒頭の「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」ということで国民の祝日になっている意味はこのあたりにあるのでしょう。
ちなみにこの秋の彼岸にお供えするのは秋の風物詩、萩にちなんで”おはぎ”といいます。春は牡丹にちなんで”ぼたもち”でした。
どちらも同じものですが、季節によって呼び方が違います。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、暑さは和らぎいよいよ秋らしい季節がやってきます。
秋分の日