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2021
12 / 10 (金)

2022
01 / 10 (月)

映画『ラストナイト・イン・ソーホー』公開 【現在は終了しています】

202112/10(金)~ 202201/10(月)

映画『ラストナイト・イン・ソーホー』公開 【現在は終了しています】

エドガー・ライト新作は、ポップカルチャーの激震地「スウィンギング・ロンドン」が舞台。夢溢れる少女が「過去」へ取り込まれる、超クールなタイムリープ・サイコホラー!

エドガー・ライト監督といえば、『ベイビー・ドライバー』にも代表されるように、オープニングが鮮烈に印象に残る。今作ものっけから、大音量の「愛なき世界 (A world Without Love)」をバックに、キッチュに大胆に踊りまくるヒロインの姿にもう目が釘付け。しかも、身につけているのは、お手製の新聞製ドレス。壁を彩る彼女の「お気に入り」の品々。田舎町からロンドンへ引っ越すドキドキを追体験するようなシーン。そして、もう一人の「自分」とはじめて対峙するシーンも、鏡の国のアリスのように、不思議な世界へグングン吸引されて、その魅惑的な世界を堪能。まさに「巻きこまれていく」ようでドキドキが止まらなかった。煌びやかな世界に魅了され、「自分」を上書きし、やがて魔物に飲み込まれていく2人のヒロイン。トーマシン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョイの2人がとにかく魅力的で、美と、混沌と、恐怖の渦巻く、あっという間の2時間。冒頭で、ダイアナ・リグ(下宿の大家役。この作品出演を最後に昨年亡くなった。)へ今作を捧ぐと献辞が出るが、まさに60年代を華々しく生きた「語り部」の彼女の演技もまた素晴らしく心に刺さった。傑作!!

亡き母の夢を追いファッションデザイナーを目指すエロイーズは、祖母の反対を押し切りロンドンへ上京。古き良き時代を愛する彼女は、街の旧跡に心躍らせ、ソーホーの一角で暮らし始めるが、毎晩きらびやかな過去のロンドンの「夢」を見る。そこでは自分は「歌手を目指す魅惑的な少女」で、夢の世界に影響を受けた彼女は現実でもファッションや言動を真似し始め洗練されてゆく。田舎娘から魅惑的なファッショニスタへの変貌。しかし、次第に「夢」と「現実」が同化し、心身ともに過去の亡霊に取り込まれてしまい…?

映画『ラストナイト・イン・ソーホー』公開

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