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2022
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映画『クライ・マッチョ』公開 【現在は終了しています】

202201/14(金)~ 202202/14(月)

映画『クライ・マッチョ』公開 【現在は終了しています】

クリント・イーストウッド監督デビュー50周年にして40作目の記念すべき一作は、老ぼれと少年が紡ぐ西部劇。ちょっと意外なラストがじんわり沁みる!

自身の監督作にあまり出演しなくなったクリント・イーストウッドが、それでも時々出演をするのは、決まって「偏屈で不器用で、強いけれど悲観主義的な独居老人」だ。イーストウッド本人が実際どんな性格かは知る術もないが、数十年かけて刷り込まれた悲観主義的な役のイメージはあまりにも大きい。今作も例に漏れずで、過去の主演・監督作『グラン・トリノ』を彷彿とする不良少年との危険な二人旅は、死亡フラグ立ちまくりの緊迫の連続!最悪のシナリオを予測しながらヒヤヒヤ見守る中、91歳にしてまさかの「野生の荒馬を乗りこなす」アクションシーンや、意外なヤサ男を発揮するラブいダンスシーンがちりばめられて思わずニヤリ。変わらない中にも、新鮮なイーストウッドを味わい、これまでの定石を裏切るちょっと意外なラストにホッとしたような、肩透かしを食らったような、妙な清々しさをおぼえた。

ちなみに本作は、齢91にしてまだまだメインストリームをゆくイーストウッドが、50代後半に出演をオファーされ「私はまだ若すぎる」と一度は断った作品(代わりに監督を引き受けたがその時は頓挫して完成に至らなかった)。それから30余年を経て、真の人生の終盤を迎えた今だからこそ滲む深みに、再び歯車が回り出したその運命もまた必然と、世の理を感じた。

長年テキサスの牧場で暮らす元ロデオスターのマイクは、かつて窮地を救ってくれた恩人ハワードから「メキシコに暮らす元妻の元へ出向き、息子のラファエルを奪還してきて欲しい」と頼まれる。息子とはいえ勝手に連れ去れば「誘拐」。5万ドルを提示され渋々現地へ向かったマイクは、ストリートチルドレンよろしく闘鶏で食いつなぐラファエルと出会う。カウボーイに憧れ「俺はチキンじゃない、マッチョだ!」とことさらに強さをアピールする彼は、マイクが真のカウボーイであることを知ると、俄然アメリカ行きに乗り気になるのだが…?

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※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『クライ・マッチョ』公開

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