06 / 29 (土)
07 / 29 (月)
映画『シード ~生命の糧~』公開 【現在は終了しています】
映画『シード ~生命の糧~』公開 【現在は終了しています】
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急速に失われつつある種の多様性。母なる大地の恵みを受けて暮らしている人間の根源を見直すドキュメンタリー
1万年以上前から脈々と受け継がれて来た野菜の在来種は20世紀中にほとんど失われ、現存するのはたった4%だという。 遺伝子組み換え作物(GMO)の種で特許を取得し、市場を牛耳ってきたバイオ科学企業の最大手モンサント社はちょうど1年前にドイツのバイエル社に買収され、その悪名高い社名は消滅したが、多様な種を奪い、“食料”という命の源を支配して富を独占した系譜は次へと受け継がれ、人類の危機は変わらない。バイオ技術で人為的に捻じ曲げられた種の“食の安全”の是非はもとより、企業による種の私物化・独占化で何が起こるのか、何が恐ろしいことなのかが、とても分かりやすく解説されていて、目が覚める思いだ。
代々多様なトウモロコシの種を守り続けて来た先住民や、種子バンクなどの保護・研究者のインタビューをリレーして繋ぐ“種の神秘”。問題提起だけでなく、宝石のように煌めく色とりどりの種子たちが、本当に美しく、目にも楽しいドキュメンタリー。母なる大地に根ざす種子と、その収穫物を食べて暮らす人間の関係を見直すことは、この先を生きる子孫に命を繋ぐことに他ならない。まずは知識を得よう。そして未来の在り方を考えよう。
©︎Collective Eye Films
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。