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10 / 02 (金)

2020
11 / 02 (月)

映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』公開 【現在は終了しています】

202010/2(金)~ 202011/2(月)

映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』公開 【現在は終了しています】

まさに未来を切り拓き、スタイルを提示し続けた風雲児!美感とともに持ち合わせたビジネスセンスにも唸るドキュメンタリー!

ピエール・カルダンと聞いて、全く知らないという人はいないのでは?宇宙を連想させるような未来的デザインは一度見たら忘れない。ファッションに限らず、ありとあらゆるものに名を刻み続けた巨匠はいま98歳。老齢にもかかわらず信じられないほどあちこちに顔を出し、現場を取り仕切るその情熱はどこから来るのか?とにかく仕事の虫で驚いた!

常に時代の数歩先をゆき、革命を起こしながらパリを牽引した彼の功績は多いが、その最たるものが、クチュールからプレタポルテへの参入によって、市井の人々にもオシャレを楽しむ文化を届けたこと。そして、どんな人種にも境目なくチャンスを与えた真のリベラルさだと思う(自分自身が移民だった事実は大きいのかも)。プロダクトデザインにも派生し、色んな業界の垣根を取っ払った彼の世界はビッグバンのように広がり、時に破綻も見せてはいるが、演劇に傾倒して劇場経営・俳優の発掘に尽力した長年の超赤字活動は意外だった。

個人的に嬉しかったのは、18歳の頃からカルダンに仕えたジャン=ポール・ゴルチエがインタビューに多数答えて、ゴルチエの源流もよく分かったこと(ファンなのです)。それから、トリュフォーの映画『家庭』で女優もこなしたスーパーモデル松本弘子が、カルダンのミューズとして大きくクローズアップされていたのは、やはり同じ日本女性としてワクワクした。ただ、ちょっと頂けないなと思ったのは、多数のインタビュイーの中で、日本人デザイナー勢(森英恵、高田賢三、桂由美)のコメント力が低くてガッカリ。中国のグオ・ペイとか、めちゃ染みるコメントしてたけどなぁと、国際社会での日本の立ち位置を心配してしまったのは考えすぎか。

©House of Cardin - The Ebersole Hughes Company
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』公開

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