12 / 03 (金)
01 / 03 (月)
映画『パーフェクト・ケア』公開 【現在は終了しています】
映画『パーフェクト・ケア』公開 【現在は終了しています】
- エンタメ
後見人制度ってむちゃくちゃコエー！司法の隙を突いたブラックビジネス。突如襲い来るマフィア。斜め上すぎる攻防戦に度肝抜かれる傑作！
いずれ誰もが迎える死。「できればボケずに最期まで全うしたいなぁ」なんて呑気に思っていたが、この映画で描かれる「後見人ビジネス」を目の当たりにしたら高齢者になること自体が怖くなってしまった！「緊急保護」の名目で、本人の知らぬところで「重度認知症」に仕立て上げられ「法定後見人」が決定。この法の抜け穴は、正常で健康な老人から全財産を取り上げ、家族を奪うことも容易に出来てしまうのだ。この衝撃的すぎる「事実」を舞台に繰り広げられる、「悪徳後見人」と「マフィア」の正面衝突！どうしてそうなった！？と思わず笑ってしまう斜め上の展開は、ブラックコメディと、アクションスリラーの間を行ったり来たりして、予測不能のラストまで、一気に駆け抜ける。アンタッチャブルが勝ち抜けるという「何となく後味悪いなぁ」なラストを用意しておいて、そこも綺麗に欺いてゆく鮮やかすぎる脚本に大拍手。敢えてハードすぎる人生に突き進んでゆくヒロイン。「悪vs悪」に魅了される、何とも愉快な2時間だった。
医師やケアホームと結託してのし上がる「法定後見人」のマーラは、子羊の皮を被ったオオカミ。身寄りのない裕福な老婆を次のターゲットに、二つの顔を駆使して楽勝パターンを驀進中だったが、まさかの見立て違いで、泥沼に足を踏み入れてしまう。悪徳な彼女の計画が崩れてゆく過程をニヤニヤ見守りつつも、冷静さを失わず、桁外れな生命力を発揮する彼女の姿に、思わず惚れてしまう。『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイクと、小人症の名脇役ピーター・ディンクレイジが魅せるガチンコ対決に、現代社会への皮肉が滲む傑作！劇場とオンラインで同日公開。
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※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。
