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2020
08 / 07 (金)

2020
09 / 07 (月)

映画『ハニーボーイ』公開 【現在は終了しています】

202008/7(金)~ 202009/7(月)

映画『ハニーボーイ』公開 【現在は終了しています】

親に愛されること、子を愛すこと。実話をベースに、フツーの幸せが叶わなかった少年の、悲劇と再生を描く傑作。

子供を愛しているのに、愛された経験がなく、愛し方を知らない父。ただ愛して寄り添って欲しい息子。児童虐待の問題は、実際の痛ましい事件のみならず、映画の題材としてもたびたび扱われるけれど、当事者の痛みと心理にここまで斬り込み、ドキュメンタリーのように突きつけるパンチ力は類を見ない。父子家庭。稼ぎ頭は人気子役の息子。ステージパパを気取る父は粗暴で劣等感にまみれた前科者。演技と現実と、過去の虐待体験のフラッシュバック。混沌としたいくつもの場面を縫い合わせるように行われるPTSDのリハビリ治療。それらのシーンを見ながら、あれ?コレって現実のアノ人じゃ…?と、ふと1人のハリウッド俳優が頭をよぎる。父親役で出演してるシャイア・ラブーフ。そう、実は、彼の人生の物語だったのだ(観る前に調べとけよ)。

ハリウッドのお騒がせスター、シャイア・ラブーフ。子役からキャリアをスタートし、『トランスフォーマー』シリーズなどで、若手実力派のトップ組としてもてはやされていた当時から、暴行やら飲酒運転やらで何度も捕まり、世間を騒がせていたのは誰もが知るところ。その彼が児童虐待の被害者だったのは初耳だったけれど、リハビリ治療の一環で、書かされた自伝が原作というから、その勇気に感服。

中でも凄いのは、彼が脚本にとどまらず、そのトラウマの原因である父を自ら演じるということ!当時の父の思いや自分の姿を追体験する勇気こそ、この作品に流れる言い知れぬ緊迫感なのだ。天才子役の名を欲しいままにするノア・ジュープと次世代スターのルーカス・ヘッジズが二つの時代を演じ、とにかく全てのバランスが完璧。四の五の言葉にするのは無粋と感じるほど、ただただ見てほしい!人は誰しも親を持つ。だからこそ、揺さぶられずに居られない衝撃作!

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※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

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映画『ハニーボーイ』公開

 
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