03 / 04 (金)
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映画『ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』公開 【現在は終了しています】
映画『ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』公開 【現在は終了しています】
- エンタメ
大人にこそ見て欲しい。勇気、思いやり、平和。「一番大切なもの」を教えてくれる大傑作！
数あるドラえもん映画の中でも、5本の指には入るであろう超名作『のび太の宇宙小戦争』。当時小学生だった私も大好きな作品だが、オリジナル公開から37年を経て、とうとうリメイク！脚本の流れはほとんど同じだけれど、この時代にリメイクしたからこその素晴らしいシーンが目白押しだった。
何と言っても、まずは、冒頭のジオラマでの特撮シーン！この数分で、グリーンバックでのクロマキー撮影やCG合成の基礎が学べるといっても過言ではないくらい探究心の満たされるシーンに仕上がっていてワクワク感MAX！ハイパー小学生な出来杉くんの職人技に大人も唸らされた。そして、宇宙からの小さな来訪者パピと同じサイズになるため、スモールライトで体を小さくしたドラえもんと仲間たちが、フルーツをむさぼるあのシーン。オレンジの一粒一粒の美味しそうなこと！まさに夢のガリバーの世界。あー、食べてみたいっ！と。とにかく一つ一つのエピソードの丁寧さとクオリティに仰天。37年の技術革新も実感した。そして、逆に、変わっていなくて凄いのは、しずかちゃん。本作を観るにあたって、オリジナルも見直したのだが、怖気付くスネ夫を前に「私だって怖いわよ。でも、やれることをやるしかない！」と、勇敢に戦車に乗り込む彼女のMVPシーンは、「ドラえもん」が、こんなに昔からジェンダーを超えた子どもの可能性を描き続けてきたんだなぁと再認識。その素晴らしさに感動した。37年経っても、全く色あせない脚本を、さらに練り上げたリメイク。現実で戦争の渦中にある今、作中のパピ大統領の演説など、世界中の人にシェアしたいセリフもいっぱい。子どもアニメとスルーせず、ぜひ大人も見て欲しい！
ちなみに、シンエイアニメーションは100周年。その記念イヤーに向けた気合いも凄まじい傑作を、大画面でぜひ。
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2021
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。
