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映画『ポルトガル、夏の終わり』公開 【現在は終了しています】

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202008/14（金）～ 202009/14（月）

映画『ポルトガル、夏の終わり』公開 【現在は終了しています】

“大女優”が人生の終焉を前に見つめ直す〈家族〉。クールかつ情熱的なイザベル・ユペールと荘厳な風景に鳥肌！

冒頭から目を奪われるのは、圧倒的な存在感を誇る世界遺産の風景。「この世のエデン」と称され、どんな病気も治すという奇跡の泉を有するポルトガルの避暑地シントラで、夏の短いバケーションを過ごす家族の事情は複雑。そんな彼らの関係を表わすように、場面ごとに違う表情を見せる背景は、どのカットもビビッドで、センセーショナルで、隙がない。何層にも入り組んだ建造物、深い森、雄大な海、断崖絶壁。その全てが、登場人物の思いを代弁するように配置され、視覚的にも刻一刻と変わる家族の関係にドキドキが止まらない。特に、ラストの丘から見える夕陽の海のシーン。長回しカットで描かれる美しいオレンジ色の家族の余韻が、胸に刻まれて忘れられない。クールを装う大女優イザベル・ユペールが大きく揺れる森のシーンも必見！

余命宣告をされた大女優フランキー。一見ワガママでクールで自信家の彼女が、密かに情熱を傾けるのは、自身の死後の段取り。一見自立しているようで、実は危ういバランスで成り立っている一家には、親の財産を食いつぶす息子、離婚危機を迎えている娘夫婦と孫娘、彼女の全てを包んでくれる夫、そして、愛し合いながらも相容れなかった元夫や、公私ともに全幅の信頼を置く姉妹同然の友人も。家族のこれからの指針を生きている内にプロデュースしようと画策するフランキーだが、全てが彼女の思惑通りに進むわけもなく、それぞれの思惑が交錯する複雑な最期の夏は、時に傷つけ合いながらも過ぎてゆくのだが…？

© 2018 SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA　©
2018 Photo Guy Ferrandis / SBS Productions

※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。