03 / 06 (金)
04 / 06 (月)
映画『ジュディ 虹の彼方に』公開 【現在は終了しています】
映画『ジュディ 虹の彼方に』公開 【現在は終了しています】
- エンタメ
号っ泣っ!!オズの魔法使いで天才子役として大ブレイクしたジュディ・ガーランドの波乱万丈な最晩年が胸を打つ傑作!
超売れっ子で、寝る間を惜しんで過密スケジュールをこなし続けたジュディは、所属事務所から大量の薬を渡され、覚せい剤と睡眠薬の日々。当時その依存性や危険性が認知されていなかったとはいえ、13歳の子供を馬車馬のように働かせるMGMに驚愕!過度なダイエットを強制され、同世代と子どもらしい遊びをすることもできないまま、精神の破綻が顕著になったジュディは見放され、アッと言う間に一文無しの借金生活。酒と薬でヘロヘロになりながら、40半ばの歳で、場末のバーで小銭を稼ぐオープニングから衝撃。愛を渇望しながら、5度の結婚でもそれを得られず、苦しみ続けた人生を、誰もが知る名曲を交えて綴る圧巻のショウ!生きる勇気を授けてくれる傑作だ。
何よりもすごいのは、ジュディーに扮するレネー・ゼルウィガー!顔こそはちょっと違うものの、2020年アカデミー賞主演女優賞受賞からもご想像の通り、その佇まい、歌唱、どこを切ってもジュディが憑依したよう!『 ブリジット・ジョーンズの日記』からは想像が付かないそのカメレオンぶりに、ブラボーとしか言いようがない素晴らしさだった。ステージでは大胆に、でも私生活ではバスルームの端っこで弱々しく震えるその二極性に胸が張り裂ける。けれど、世間の批判にさらされる中、苦境に負けず戦い続けた彼女の生き様はLGBTの共感を呼び、彼らのアイコンとして愛された(レインボーフラッグが「虹の彼方に」を象徴している)というのは有名な話。彼女を陰に日向に見守り続けるゲイカップルの2人がまた良くて、スクリーンの向こうの彼らと心を一つにして泣いた。
© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。