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10 / 02 (金)

2020
11 / 02 (月)

映画『フェアウェル』公開 【現在は終了しています】

202010/2(金)~ 202011/2(月)

映画『フェアウェル』公開 【現在は終了しています】

アメリカで異例の大ヒット!中国人一家の「優しい嘘」は、ガンの祖母を救うことが出来るのか…?各国に散らばった中国人の異文化交流も興味深い!

アメリカのスタジオA24製作にも関わらず、舞台の9割は中国で、キャストも9割以上が中国人!当初4スクリーンから3週目には全米トップ10へとのし上がった異例の大ヒット作だ。中国移民のルル・ワン監督の個人的な体験を元にしたという本作は、どこの国でも変わらない「家族」の絆と、国によってこんなにも違う「風習」が描かれている。

中国系アメリカ人のビリーは、齢30にして未だ道が拓けず苦悩の日々。幼少期にアメリカに移民した彼女だが、中国に残してきた祖母は、家族の中で唯一本音を吐露できる大切な存在だ。そんなある日、祖母が余命いくばくもないという報せを受けたビリーの一家は、親族がでっち上げた「ニセ結婚式」を口実に、最後の顔見世のため中国へと渡る。自分の病を知らない祖母は、各国に散らばった親族が集まれたことを心底喜び、老体に鞭打って孫の結婚式の準備に張り切りまくるのだが、アメリカへ渡ったチーム、日本へ渡ったチーム、中国に残ったチームでは、それぞれの文化や考え方、「優しさ」の尺度も違って面白かった。華々しくも鬱々とした奇妙な結婚式を終え帰国した後の、まさかのオチも笑える。

口実となった「結婚する孫」は、日本に住み、日本人の嫁を迎えるのだが、この新婦役の女優・水原碧衣がすごくイイ。中国語は全く理解できないという設定のためほぼ無言。それなのに各シーンでの佇まいや表情がとても良くて、ワチャワチャ人の集まるシーンでも、自然と彼女に目が行ってしまった。新郎新婦が、何故か「竹田の子守唄」(守りも嫌がるぼんからさきにゃ〜)をステージでデュエットし始めた時には、どんな選曲センスや…と、正直ズッコケたが(笑)、今後注目したい女優だ(ちなみに超高学歴でメンサの会員らしいで)。

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※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『フェアウェル』公開

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