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2020
07 / 17 (金)

2020
08 / 17 (月)

映画『劇場』公開 【現在は終了しています】

202007/17(金)~ 202008/17(月)

映画『劇場』公開 【現在は終了しています】

とにかく痛い。でも、激しく共感。「夢追い演劇男」と「安全基地に疲れた女」の終着地は…?

思い通りに世間に認めて貰えない焦りや絶望を感じることって、きっと誰にでもある。小さなプライドを保つ為、溜め込んだドロドロや不安を誰かに投げつけて発散した経験も然り。その対象になりやすいのは一番身近な家族や恋人で、やってしまったことにまたモヤモヤし自己嫌悪に陥るのもセット。一目惚れから始まり、金はなくとも愛と夢には自信のあった男が、好きな女をモノにして、最初は遠慮がちに、そしてだんだんと当たり前に、彼女の金に依存する。離れられないのは愛ゆえか、金ゆえか、ただの執着か。リセットしたくても、ゲームみたいにはいかない。素直になろうと思ってなれたら世の中はこんなにこじれない。悪いのは甘える自分か、甘やかす彼女か。彼らの割り切れない人生に思い当たることが多すぎて、痛くて痛くて泣いた。これまでのイメージを完全に覆した山﨑賢人のクソ男ぶり。やっぱり天才だなと唸らされる松岡茉優の静かなる崩壊。エモ過ぎるラスト。エンドロールが終わってなお息の詰まる、傑作!

『火花』で、夢を追う芸人のひた向きさと、怠惰と、悲哀を描いた又吉直樹が『火花』より前に書き始めていたという『劇場』。これを恋愛映画の魔術師、行定勲監督の手で映画化。どう考えたってベストマッチング!また、コロナ禍の情勢を鑑みて、アマプラ(Amazon Prime Video)でも同日配信公開という格別な配慮も!家で何度でも見られる今作は、見るたびに発見があること必至。どっぷり沼にハマってほしい。

©2020「劇場」製作委員会
※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『劇場』公開

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