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2020
06 / 12 (金)

2020
07 / 12 (日)

映画『新喜劇王』公開 【現在は終了しています】

202006/12(金)~ 202007/12(日)

映画『新喜劇王』公開 【現在は終了しています】

チャウ・シンチー最新作。地獄に堕ちても這い上がるド根性の役者魂をとくと見よ!

「人生は近くで見ると悲劇だが、 遠くから見れば喜劇である」。そんな名言を残したのは喜劇王チャップリン。先日その訃報に日本中を震撼させた志村けんも喜劇王と呼ばれた。そして、香港映画界ではこの人、チャウ・シンチー!役者はすっかりやらなくなってしまったけれど、彼の原点とも言える出世作『喜劇王』は、今思い出してもその切なさに涙する名作(ラストちょっとトンデモだったけど・笑)。あれから20年も経つのかぁ!「演技論に心酔しすぎてちょっと面倒くさいエキストラ俳優」のあの設定をそのままに、主人公を「女優」に置き換えて、ちょっぴり切なくも力強い新たな物語を紡ぐ。前作を見ている人には、ロケ弁ネタをはじめとした数々のセルフオマージュに悶絶間違いなし(シンチーとセシリア・チャンの、かの名シーンを劇中劇で再現する場面など嬉しすぎて思わず変な声が出た)!

正直、キュンキュンさせる展開は前作の方が上と感じるけれど、素敵なのは人間と人間の関係性が、まるで玉突きのように広がり、小さなバタフライ効果を生み出す構成。良いことも悪いことも結局は回りまわって誰かの人生に影響を与え、世界が連鎖しあっている現実は、コロナ禍で人との接触乏しい日々をとっても元気付けてくれる。もちろん、シンチー流の笑いも盛りだくさん!アハハと笑いつつ、ヒロインの苦境に一緒にズタボロになり、それでも明るい未来を信じて踏ん張って生き抜くあっという間の90分。ラストには頬に涙が伝っていた。本当にエキストラ上がりのシンデレラガール、エ・ジンウェンの振り切ったヒロインぶりと、まさかの白雪姫役でコスプレ・アクションを披露のマルチ俳優ワン・バオチャンがキモくて超イイ(笑)。珠玉のビタミン映画!

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※公開期間は目安です。全劇場での上映期間を保証するものではありません。

映画『新喜劇王』公開

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